冬キャンプをストーブなし、電源なしで乗り切れる?
冬キャンプに挑戦してみたいけれど、子どもがまだ小さいからストーブはやけどや一酸化炭素中毒が怖いし…と躊躇している方もいると思います。電源ありサイトを使うのも一つの手ですが、冬の電源サイトは競争率も高く、キャンプ場の選択肢も狭まります。冬キャンプをストーブなし、電源なしで乗り切ることは、可能なのか?気になりますよね。
結論としては、冬キャンプをストーブなし、電源なしで乗り切ることは可能です。ただし、防寒対策を徹底する必要があります。
我が家も下の子が3歳の時に冬キャンプをしてみたい、でもストーブはまだ子どもに危険と判断し、ストーブなし、電源なしでの冬キャンプに挑戦しました。我が家の場合、防寒対策をしっかりとって、1シーズン乗り切ることができました。体験談と実際に行った防寒対策を紹介します(最低気温ー2度くらいまでを想定しています。)。
*以下の記事↓も合わせて参考にしてみてください。
・「冬キャンプに挑むための必需品リスト。最低限必要なものを紹介します。」
・「冬キャンプにあると便利なもの、冬キャンプをより快適にするグッズを紹介します」
まずは日程調整から。コンディションのいい日を選ぶ
防寒対策の前に、まず大前提として、とくに暖房器具なしでの冬キャンプは、コンディションのいい日を選びましょう。雨の可能性があったり、気温があまりにも低すぎる時は日程を変更します。
2週間前には天気予報が出ているので、予約しているキャンプ場の地点に設定し、晴れマークか、最低気温と最高気温を調べましょう。天気予報はどんどん変わっていくので、キャンセル料の発生しない日まで逐一チェックしておきましょう。雨の可能性が高かったり、あまりにも寒い日(筆者の体感的には最低気温ー3℃を下回ると子連れキャンプで暖房器具なしでは厳しい)なら日を改めることも考えましょう。
我が家の防寒対策を紹介します
それでは我が家が実際に暖房器具なしで冬キャンプを乗り切った時の防寒対策について紹介します。
我が家の防寒対策①重ね着、ネックウォーマー、手袋等の防寒グッズ
服装は冬用の長袖肌着、フリースや裏起毛スウェットなどの長袖トップス、その上にベスト、アウターと重ね着をします。真冬はダウンがあった方がいいです。ボトムスは裏起毛等の暖かいパンツだけでなく、下にレギンスを履きます(寒がりの方はさらに腹巻やウォームパンツも重ねるのがおすすめ)。肌着系、レギンス等は重要なので機能性の高いものを必ず選びましょう。ユニクロのヒートテックシリーズがおすすめです。
設営の時や子どもと走り回った時、熱いものを食べた時など、意外と暑くなる場面もあるので、脱ぎ着しやすい重ね着で調整をできるようにします。子どもはよく動くし暑がりなので、大人の服装ー1枚程度で考えると良いです。子どもたちは日中アウターも着ずに元気に走り回っていることが多いです。大人は上記にプラスして寒がりの方はさらに重ね着を増やすといいですが、あまり着こみすぎると着心地が悪く、動きにくくなるので、予備として数枚をカバンに入れておくと安心です。
それから、靴下はとても重要です。我が家は大人も子どもも、トレッキングでも使っているモンベルの厚手の靴下を使用しています。とくにメリノウール素材がおすすめ。子どもは汚す可能性があるので必ず厚手の靴下の予備も必要です。
あとは、あたたかい帽子(ニット帽や耳あて付きがおすすめ)、ネックウォーマー、手袋等の小物も揃えましょう。首がつくところ(首、手首、足首)をしっかり暖かくするのが重要です。
真冬のストーブなし、電源なしキャンプを乗り切るには、服装、身に着けるものが全てです。完全防備で挑まなければ命の危険を感じることがあるので、機能性が高いものを選び、とにかく最大限まで暖かい服装を用意しましょう。子どもは予備の服も多めに準備しましょう。機能性の高い服を探す際に、筆者がおすすめするのは、モンベル、パタゴニア等のアウトドアブランド、ワークマン、ユニクロです。
加えて、ホッカイロも必ず持参しましょう。大人にはマグマがおすすめです。マグマは高温になり、低温やけどのリスクがあるため、子どもには使えません。子ども用にも普通のカイロを持参しましょう。
我が家の防寒対策②とにかくホットドリンク。晩御飯は鍋一択。
日中は動いていればそこまで寒さは感じません。問題は夕方から寝るまで。この時間はとにかく温かい食べ物や飲み物で体を中から温めましょう。我が家では冬キャンプはほぼ鍋一択です。お酒を飲む方はホットアルコールがいいですね。ホットワインもいいですが、私は梅酒のお湯割り派です。
寝るときは寝袋で家族で寝ると意外とあったかいです。(防寒対策③で書きます)
早朝もかなり冷え込みます。この時もホットドリンクやスープ等で体をあっためましょう。お湯を入れるだけでできる即席スープやスティックタイプのココアや紅茶等がおすすめ。
氷点下の場合、カセットコンロの火がつかないことがあって焦ったことがあります。我が家では冬キャンプではイワタニカセットガス パワーゴールドも持っていくようにしています↓
我が家の防寒対策③冬用の寝袋、湯たんぽ、地面の冷気を遮断する
まずは地面からの冷気を遮断することが重要です。コットやマットで冷気を遮断しましょう。我が家はコールマンのインフレーターマットを使っています。
寝袋は①オールシーズン用の寝袋と、②冬用の寝袋を重ねて使用しています。①オールシーズン用の寝袋はコールマンのファミリー2in1で、その中に②冬用の寝袋(1人用)をチャックを開けて広げ、①の中に入れて掛布団(もしくは敷布団)といった形で使用しています。
使用している寝袋は廃盤になってますが、参考のため似たようなものはこちらです。↓
寝袋購入の際には必ず、限界使用温度の確認をしましょう。
(①オールシーズン用の寝袋↓)
(②冬用の寝袋↓)
湯たんぽは冬キャンプに必須。人数分用意し、足元に置いて、低温やけどには注意しましょう。
湯たんぽはマルカがおすすめです。↓
直火使用可能で、朝まであたたかさが持続するので、冬キャンプの必需品です。
焚火は防寒対策になる?
焚火を防寒対策として考える方もいると思いますが、実際のところ、真冬のキャンプでは焚火で体を温めるには限界があります。日中なら快適に過ごせる程度と考えておいた方がいいです。日が落ちると急激に気温が下がるので、焚火はほとんど寒さ対策には役に立たないと思っておいた方がいいです。
ただし、焚火リフレクターというものがあれば、焚火が冬の暖房器具になりうるという情報もあり、筆者も気になっています。購入した際にはまたレビューを書きたいと思います。これから暖房なし冬キャンプを考えている方には、口コミ等を見て、購入を検討してみてもいいかもしれません。参考はこちら↓
ストーブなし、電源なしでの冬キャンプは可能だけど…
以上が我が家で行っていた防寒対策です。この対策で12~2月のキャンプをなんとか乗り切ることができました。子どもたちは動き回るしへっちゃらな様子でしたが、やはり大人は辛く…(ホットドリンクと鍋の美味しさは格別でしたが)
その翌年から我が家では石油ストーブを導入しました。ストーブを導入すると(当然ですが)驚くほど冬のキャンプが快適になりました。(子どもたちのやけど対策や一酸化炭素中毒には万全な対策が必要です。)
冬のファミリーキャンプをストーブなし、電源なしで乗り切ることは、しっかりとした防寒対策をとれば可能です。しかし、筆者の経験上では、寒がりの大人の方にはやっぱり辛いかもしれません。子どもがストーブにある程度注意ができる年齢になれば、万全な安全対策をとって石油ストーブを使用することがおすすめです。(関連記事「冬キャンプにストーブは必要?…」はこちらをクリック)
以上、我が家での体験談が参考になれば幸いです。